今回は、カープファンにはなじみの少ない西武ドームへ観戦に行く時の注意点についてまとめました。
このまま順調にカープと西武が優勝してクライマックスシリーズも勝ち進めば、数試合は必ず所沢市にあるメットライフドームで日本一決定戦を行う可能性が非常に高いです。
このため、敵地へ赴くに当たり万全の体制で応援に行かなければなりません。
実際に試合をするのは選手ですが、ファンの応援がしっかり選手に響かなければ、十分なパフォーマンスが出来ません。
心震える力強い応援をするためには心身共にリラックスして万全の状態で臨む必要があるのです。
ここではどんなことに注意したら良いのかを中心にアドバイスします。最終的にはカープ優勝を目指して全力で応援しましょう。
「注意点って何?」って思われるかもしれませんが、西武ドームというのは、屋内球場ではなく屋外球場です。
以前は屋外の扱いだったものに、屋根をつけたドームです。
そのため、屋根とスタンドの間にはスキマがあり、密閉空間ではないのです。
基本的に屋外なのでエアコンがありません。
夏は熱がこもり非常に暑く、秋は場所がら非常に寒くなります。
また、関東とはいえ、郊外に位置し、西武ドーム周辺にはお店もそうありません。
アクセスもかなり大変です。
アクセス方法については別記事にまとめした。
カープファン向け|メットライフドーム(西武ドーム)への行き方を解説
そんな西武ドームですが、馴染みの無いカープファンの為に、攻略方法をまとめました。
ドームだけど野外
ドームだけど野外 西部の本拠地であるメットライフドームはドームにかかわらず野外です。
メットライフドームは主に雨天中止になるケースを回避する目的から既存の旧西武球場に屋根を増設した「半ドーム」の球場で、外周部には外と直接繋がっている場所もあります。
そこからは当然雨や風が入ってきたり鳥が侵入してくることもあるため、グランド全体には屋根が覆っており名称こそはドームであるものの、実質的には一般的な野外の球場と同様だと考えておく必要があります。
狭山丘稜に建設されているメットライフドームの周辺には自然公園が広がっており、四季折々の姿を楽しむことができる一方で、晴天の日には帽子を被ったり水分補給を小まめに行って熱中症に注意したり、雨の日には雨具を用意するなどの対策をしておくのがおすすめです。
秋は寒さ対策が必須
メットライフドームは埼玉県の狭山丘稜にそびえ立っていることから時折強い横風に見舞われ、開口部から吹き込むことにより、ホームランやファールなど打球の行方にも影響を及ぼすほどで、ドーム球場でありながらも自然の影響を受けるのが面白いスタジアムです。
それだけの威力を持った風は観客にも寒さをもたらすため、秋には寒さ対策が必須です。
カープの本拠地マツダスタジアムも屋根がなく野外ですが、本拠地とはまた違った寒さ対策が必要になります。
移動中には秋の心地よい気候だったとしても、観戦時にはそれらの冷たい風に吹かれて思いも寄らない寒さを感じるケースも少なくないため何か羽織るものを持っていくのが無難です。
一番のオススメは毛布を持って行くことです。
どうしても荷物になると困る場合にはマラソンやゴルフの際に使用する携帯用のウィンドブレーカーなどを持ち歩くと便利です。
簡単に脱ぎ着できるパーカーなどを持って行くと、より良いです。
あまりの寒さで風邪を引く恐れがありますので、油断大敵です。
選手は絶えず動いているので平気ですが、お客さんはほとんど座って応援するので、いつまで経っても温かくなりません。
スクワット応援を通常よりも頑張ると言う手もありますが、それは別と考えましょう。
初心者の方は内野に陣取るのをお勧めします。
理由としては外野に比べてすきま風が入ってくる量が少ないからです。
外野は通気性が抜群なので、寒い日は立って応援するのをお勧めします。耐えず動いていないと流石に寒いです。
スタンド席は雨対策も必要
スタンド席にも欠点があります。それは雨が降ってくる可能性があるということです。
メットライフドームの外周部には外と直接繋がっている開口部があり、その付近の座席はほぼ屋外と同様であるといっても過言ではありません。
最後方にあたるスタンド席の最上段では斜めに降り付ける雨ならば完全に当たる状態となり、雨対策が必須です。
すべての席ではないので、どうしてもぬれたくないという人は早めに行動して良いポジションを確保しましょう。
間に合わなかった人やこの角度で選手を見て応援したいという人は折りたたみ傘が必須です。通常の傘を持っていくと隣に座っている人に傘の一部が当たってしまい、迷惑になる可能性があります。
楽しく応援するためにもある程度は遠慮する必要があります。
あまりの土砂降りは状況によって中止になる可能性がありますのでそこまで構える必要はありません。
また、傘を使用するとなると片手で傘を持つので手を用いた応援が出来なくなります。カンフーバットをせっかく持って行っても手持ちぶさたになるので考えようによっては敢えて持って行かないのも手です。
一般的な屋外の球場と同じく、傘を差せば雨水が流れたり視界を遮ったりして他のお客さんへの迷惑にもなり兼ねないため使用は周囲を見ながら行ないましょう。
最も最適なのは雨ガッパやレインコートで、雨が降るのか確証を持てない場合には携帯用のものを持ち歩くといざという時に便利です。
カープのポンチョを先に購入しておくと良いかもしれません。
当日の服装・持ち物
当日の服装は秋終盤を意識した防寒着が良いでしょう。
屋根がついておりそこまで日が差し込まないので、時期的に暑くなることはまず考えにくいです。
むしろ寒いのが予想されるので、ホッカイロなどを持って行くことをお勧めします。
カープファンにとっては本拠地でないので、応援で寒さを吹き飛ばすことも難しいです。
球場で売られている温かいものを中心に食べて保温するのが一番ですが、湯たんぽに温かいお湯を入れておくことも大切です。
味方が攻撃しているときはアドレナリンが出るので寒さは和らぎますが、守りのターンに入ると一気に寒さがこみ上げるのですかさず出して体温が下がらないように心がけます。
こうすることで試合に集中できます。
当日は混雑が予想されるため、移動をスムースに行うためにもできるだけ物を持たずに動きやすい軽装で行くのがおすすめです。
その一方で上半身にはチームカラーのTシャツやレプリカユニフォームを着て選手たちとの一体感を持って楽しめます。
入場に必要なチケットを忘れてはならないのはもちろんのこと、悪天候が予想される場合には雨具を持ち、夏場に晴天が予想される場合には帽子を被ったり水分補給を行うことが大切です。
ペットボトルでは邪魔になってしまうことがあるためパウチタイプのドリンクを持っていくのが便利です。
応援グッズには2つを叩くことで音がでるスティックバットやスーパーメガホン、広島カープ名物の応援しゃもじなども使ってエンジョイしたいところです。
応援グッズに関しては別記事にまとめました。
カープ応援に必須のアイテムはこれ!カープ観戦初心者にわかりやすく解説
会場付近のコンビニは1件のみ
会場付近のコンビニは1件 頼りになるコンビニは会場付近で一件しかありません。
メットライフドームの周辺のコンビニは最寄り駅の西武球場前駅にあるファミリーマート西武球場駅前店のみです。
メットライフドーム内には70以上のお店と1000以上のメニューが提供されているライオンズボールパークグルメがありますが、数に限りがあったり食事のために移動せずに観戦し続けたい方はコンビニなどで購入した食事を持ち込むことがあります。
ファミリーマート西武球場駅前店ではイベントが開催される日にはあらかじめおにぎりやお弁当、飲み物などを確保しておきたいお客さんが殺到し、通常よりも入荷量を増やしていてもあっという間に多くの商品が売切れてしまいます。
その一方でひとつ手前の駅の下山口駅周辺には数件のコンビニやスーパーが立ち並んでおり、混雑や品切れに遭遇する事態を回避するために、こちらでお買い物を済ませる方も多くなっています。
あら「山口?」と思われた方!
「下山口」です。
なんとなく、広島の隣の県なので、ちょっと親近感ある名前ですね。
これは立地条件の問題で都市から少し離れた場所にドームが位置しているからです。
その分メリットとしては騒いでも近所迷惑で無い場所にあるので応援するにはもってこいの場所です。
このため、いつ行っても満員状態です。
せっかく中には入れても西武ファンばかりなので、カープファンにとっては非常に肩身が狭い思いをする事になります。
どうしても緊急で欲しいものがあるとき意外は極力利用せず、そこに至るまでのコンビニを利用して必需品を調達しましょう。
応援グッズは基本的に本拠地である西武よりのものしか置いていないので、期待しない方が良いです。
ユニフォームなどを着る場合は目立つのでリュックサックに入れておいて球場内のビジター席に座ってからみんなと一緒に着替えましょう。
会場付近の電波が繋がりにくい
メットライフドームへ行く場合は、会場付近の電波に気を付ける必要があります。
西武の本拠地として有名なメットライフドームは電波環境から見るとそこまで良い場所ではありません。
付近は電波が消えてしまう傾向なので、通信がどうしても必要な方は、モバイルルーターやモバイルバッテリーを持って行くのがおすすめです。
更に、端末のバッテリーの減りが早まりますから、モバイルバッテリーは必需品だといえます。
これは混み合うことで電波状況が悪くなり、ほぼ繋がらなくなってしまうのが理由です。
都市近郊から少し離れた片田舎に位置するので、十分なワイファイが飛んでいないことに因ります。
このため、携帯を過度に使用することを控える必要があります。
仮に完全に電波が消えるわけではないにしても、実質的に実用できない速度では意味がないので、あまり環境の良さに期待しすぎないのが賢明です。
こういった情報を事前に確保して、予め必要な物を用意しておけば、当日安心して目的地へと向かうことができるでしょう。
会場の電波は消える、そう理解しておくことで落ち着いたり、不安なく行動できるようになります。
他チームの動向が気になるレギュラーシーズンではないので、目の前の試合に集中することで興味を繋ぎましょう。
選手も携帯をベンチでいじることなく野球に集中しているのでお客さんも選手と一体化して試合に集中することでカープの勝利が近づくという物です。
西武とカープの日本一決定戦になれば、行き着く余裕もない乱打戦になること間違い無しなので、携帯などいじっている暇などありません。
トイレは事前に済ませる
トイレですが、そもそもメットライフドームにある数が少ない上に周りは商業施設が多くないのでトイレ環境はどちらかというと悪いです。
近くに公園もないですし、あったとしても収容人数に比べて圧倒的に足りません。
このため、トイレは試合開始1時間前には余裕を持って済ませておきましょう。
ドーム内ではビールなどが売られていますが、我慢する方が無難かも。
利尿作用が大きいコーヒーはもってのほかです。
トイレが空いていたら、出なくても行っておくのが得策です。
メットライフドームはただでさえすきま風が多い球場なので日本シリーズを行う秋終盤は寒さで凍えます。
毛布などを用意して持って行っても、普通にトイレに行きたくなる状況なので、少しでも行く可能性の内容に意識して心がけます。
トイレは広範囲に設置されているものの、混雑状況次第では自由に利用するのは困難です。
そこで、前もって早めに済ませてしまうのがおすすめで、トイレがしたい状況ではなくても、一応行っておくのが良いでしょう。
スタッフの誘導は、人や場所によって上手く機能しない場合があるので、こちらも事前に対策をするのが無難です。
具体的にはトイレの場所の確認と把握で、何処にあるのか覚えておくと安心です。
ルートも把握しておけるのが理想ですから、可能であれば場所だけでなく、そこまでの道筋も確認しておきましょう。
急にトイレに行きたくなっても、移動だけで時間が掛かってしまいますから、漏らしたくなければ事前に早い段階で行っておくのが鉄則です。
会場内の足元が悪い
会場内の足下が悪いのも特徴です。
会場内は整備が不十分な部分もあるので、基本的に足元が悪いと考えることがポイントです。
内野はまだ固定椅子が用意されていますが、それでも雨が席近くに落ちてくる可能性が多分にあります。
折りたたみ傘は必須ですが、雨脚が大きいと場所によっては水たまりが出来る事もあるので、あまり天気が良くない火に観戦するのであれば、塗れてもいい靴や服装で行くのが良いでしょう。
こういった場所では転びやすく、足を取られる恐れが強いですから、楽に履けて歩きやすい靴を持参するのが良いでしょう。
靴底に柔軟性があって、足元を選ばずに歩けるスニーカーならば、段差や不安定な場所でも大丈夫です。
勿論、スニーカーにこだわらなくても、履きなれていて歩きやすい靴なら、何でも良いと考えることができます。
過度におしゃれしても結局応援で動き回って汗を掻くのであまり意味がありません。
周りを見渡しても観客同士で見つめ合うことがなく誰もが試合に集中しているので、それ用の服装で行きましょう。外野は更に輪をかけて寒いです。
すきま風が絶えず入ってくる形状なので、斜めの雨が降ってきたら人工芝がぐちゃぐちゃになります。長靴を履いて行っても良いかもしれません。
子供だけでなく、大人にも共通する大切なことなので、油断せずに対策を行っておくことをおすすめします。
履きやすくてどんな道でも歩ける靴は、メットライフドームへ行く場合の必需品だといえるでしょう。
履きなれない靴であれば、まず間違いなく転んでしまいますから、このような靴は避けるのがベターです。
ロッカー・クローク、荷物を置く場所が少ない
ドーム内にロッカーやクロークなどといった荷物を置く場所が少ないです。
荷物を置く場所が限られている傾向なので、この点の対策も考えておくことが求められます。
もちろんあることはありますが、その場所から観戦席まで総じて遠く、混雑する帰りに悠長にロッカールームに行っているようでは終電を逃してしまいます。
よほど次の日が休みなど余裕がある人であればまだしも、明日仕事がある会社員は急いで帰らなければなりません。
このため、試合開始前から持ってくる荷物は極力少なくしましょう。
お勧めはリュックサックです。
これなら折りたたみ傘や暑くなったときに防寒着を脱いで入れることが出来るので問題ありません。
理想型は何も荷物を持たないことですが、どうしてもという人はリュックサックでロッカールームの代わりをしましょう。
駅のロッカーも限られていますが、全く数がないわけではないので、早めに出向いて確保することが大切です。
大きかったり重たい荷物を優先的に、ロッカーなどで一つでも保管できると便利です。
しかし、全く確保できない可能性も少なからずあるので、会場から離れた場所で保管場所を探すことも考えておいた方が良いです。
また、会場にある限られたロッカー・クロークでは、荷物が収まり切らない恐れもありますから、他の場所で保管を済ませると安心です。
もうすこし数を増やして欲しい、そういった希望があるのも分かりますが、それを実現するのは難しいので、一人ひとりが対策することが重要です。
帰りは規制退場
メットライフドームは入り口出口が限られており、収容人数も多いので変える際には規制退場になります。
ブロック単位で会場の出口を目指すことになります。
出口に近いブロックなら良いですが、場所次第で退場までの時間が延びますから、早めに行動してスムーズな退場を目指すのが理想的です。
仮に係員の指示に従っても、混雑に巻き込まれて出口が遠くなるのは間違いないので、行動のタイミングが重要になってきます。
人混みにやられて気分が悪くなる、というようなこともあり得ますから、落ち着いて退場する為に何かを持っていくのがおすすめです。
人混みに巻き込まれる、その状況が気分の悪さを招くので、気が紛れるアイテムが一つでもあると役立ちます。
いずれは会場の外に出られますから、早めの行動と人混み対策によって、着実に出口へと向かいたいものです。
特に今年は10年振りの優勝がかかっているので、通常よりも輪をかけて西武ファンが多く詰めかけます。
カープファンとしては最後まで試合を見るのはもちろんですが、なるべく出口に近い場所に席を取るようにしましょう。
帰る事を優先するか、カープを最後まで見届ける事を優先するか。
これは選びがたい選択です。人によって分かれるところでしょう。
順次退場なので予想以上に時間がかかります。
まとめ
カープファンには馴染みの低い西武ドーム観戦の注意点についてまとめました。
事前準備を行なってカープを応援しましょう。